まりぱらおーぐ

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ライブドア、その後


最近、ニュースを見ていてオモシロイ。賛否両論が分かれているという点がオモシロイと思うのと、観点がかなり違うという点においては興味深い。最近では、こんな報道がある。
塩川氏は「株主というものをどう見ているのか。株主が会いたいといっているのに『会う必要はない』ということ自体が古い」と日枝・フジ会長に苦言を呈した。
塩川さんって、結構な年齢でいらっしゃって政界は引退されたけど、現役時代から、経済系のことには、けっこうな力をふるってこられたご老人の一人。私は、この人が若い人に譲った方がいいとあっさり政界を引退したあたりから、評価が高いです。 確かに、この方が書かれているように、
政界から引退されて私利私欲や柵が無くなったからこそ、正論を語れるのかも知れませんが...。
という側面はあるにしても、その権力にこだわるのではなく社会に貢献するというのは、こういうことを言うと思います。時々、要所要所で適切なアドバイスをすべきという点においては、塩川正十郎前財務相の行動は評価に値すると思うのね。経済系の政治家OBは、ごくあたりまえの発言をしている方が多く、それって、今の現役政治家にもっと世界を見て政治をしろと言ってるんじゃないのかなぁ。 あと、「株主に会わない」という点については、日枝さん関係ないと思うんですけど...。単純にアポイントメント申し込んでも無視されてるだけで。ニッポン放送はきちんと応じているのでそれで良いかと。 で、裁判絡みでは、このあたりのblogでかなり適切なことが書かれている。
時間外取引の前の段階、つまり市場外取引と考えられる行為を問題としているのです。というのは、証券取引法では事前に大量取得を目的に特定の相手と株の取引で値段の打ち合わせなどをする場合は、TOBによらなければならないと決めてあるのです。
私個人の見解としては、法律の条文をそのまま読むと、今回のライブドアの株の取得方法そのものは、違法性がないということで、それは、金融庁も認めてるところ。制度改正をするということでは、すでに合法と認めていると言って良いでしょう。 もし違法性が問われるならまさしくこの点しか考えられないという意見には、私も同意する部分が多いです。特に、堀江社長が、マスコミに出過ぎで言うことに一貫性がないということが気になるという点は、以前にも書いた通りで、それが最後に仇となると考えられます。記者会見などをしている関係で映像となっている点で弱いでしょう。 「依頼者はウソをつく」とフジテレビの裁判ドラマでもありましたけど、ウソをつくなら徹底しないといけないでしょう。村上ファンドに聞いたコメントに関しては、「高い方に売る」という程度のことなので、こちらに関しては、それほど問題点は薄いとしても、外国人投資家から購入した株式は、ニッポン放送がそこを突いてくるのは当然のことで、先日の外国人記者会見の映像がある時点で突っ込まれると弱点となりかねないでしょう。 基本的に「情報管理がなされていない」という印象を、私はライブドアには強く持っているので、アカウントも持ってますが最小限の情報しか登録していません。楽天に関しても同じなんですけどね^^;;; ヤフーはまだ信頼感ありますが、ソフトバンクはダメダメです(苦笑) 仮処分申請に関しては、私は、現時点ではフジに対する新株予約権は認めないで頂きたいと思ってます。明らかに法律に照らし合わせて違法性が高いと考えられるのと、これを認めると、市場から資金が逃げていく可能性が高く、そうなると全体的に株価が下がると推測できます。 報道では、ポイズンピルと説明していますが、あれは厳密には、ポイズンピルとは言わないです。毒薬はあらかじめ仕込まないと効かないように、後出しじゃんけんのような今回のやり方は正当性は低いです。 なので仮処分そのものに関しては、認められないということで落ち着くのではないかと。むしろ、その後の民事裁判となった時に、ライブドアは問題となった点を突かれて負ける可能性は低くはないでしょう。イーバンクとの一件のように、結局、経営権を握れずに最終的に株式売却ということで落ち着くのではないかと見てます。 株価は、ライブドアはこのまま低迷する可能性はあるかなぁ。TOB最終日は、ニッポン放送株は大商いとなる可能性は高いでしょう。ここで、ライブドアが51%の株式を握ったらその時点でアウトと見てます。そのあとの民事裁判で係争して裁判は勝ててもフジサンケイグループにとって結果はあまり良くない可能性はきわめて高いかと。 その他、他の問題点が予想通り出てきました。
鹿内夫妻側は「大和はそれまでの市場価格より高い買い取り価格を設定するTOBの予定を知りながら、その事実を伝えなかった」と主張。証券取引法違反の疑いがあるとして、売買契約を解除する考えを示している。
完全に、大和証券SMBCは信頼感が無くなりましたな。今回の一番の負け組は、実は、ライブドアでも、フジテレビ、ニッポン放送でもなく、大和証券SMBCかもしれんな(苦笑) もう一つ、ニッポン放送の社員が声明出したり、日枝会長があれこれ言ってますが、株式会社は、株式を持っている人のものです。少なくとも、社員や社長のものだったりしません。社員は従業員でしかありません。あなたたちのものじゃないです。ちゃんと法律に書いてあるので、条文しっかり読んでください。世界の常識なんですけど...。世界に対して恥ずかしいから報道するなバカ(苦笑) 上場企業が、一目置かれるのは、その株式を広く公開していることで世の中に認められてるからなのであって、単純な資金獲得手段だったりはしない訳です。当然、今回のような件のリスクもあるのです。 テレビの報道みて、コメンテーター含めてきちんと理解している人が少ないのであきれたのは言うまでもありません...。そんなに人生かけるのがイヤだったら非上場の会社に勤めればいいじゃない。文化放送とか選択肢あるじゃない。 そんなにイヤなら、やめて別に会社設立すればいいじゃない。放送局免許降りるどうか知らないけどさ(笑) それから、IT系ベンチャーはどこでもそうだけど、「人を使うコスト」が財務状況に直結しやすいので、ニッポン放送との整合性という点では、そのあたりがネックになるよね。でもね、給料貰えてるだけでもいいじゃない。不満があれば、自分でプロジェクト立てるなり、会社作るなりすれば良いことだと思うんだけどなぁ...。会社にこれだけ貢献したんだから、これだけくださいって言えるようでないと、そもそもダメな気が..。ま、そんなに簡単じゃないのは承知で言ってるんだけど(笑) ま、どういう結果になったとしても、堀江社長が問題提起したことに関しては、評価に値すると思っています。野球のことにしても何にしても、まだ稼げるという提案をしたことに関しては感心する部分がとても多いです。 ただ、情報管理はもう少しきちっとした方が個人的にはいいと思う。堀江社長個人に限った話ではなく、会社全体としてのお話。どうせ、テレビなんて都合のいい部分しか映像として流さないんだからさ。 前にも書いたけど、特に経済紙中心でいいと思うので、全面で意見広告を出したらどうでしょう?テレビでも間違いなく大きく報道されるし、インパクトも大きい。それに、メディアの経営権を支配するのであれば、うまく利用する気概があってもいいんじゃないですか? この方が書いているように
ここに来て、トヨタがTOBに応じなかったり、フジテレビで8年半ニュースキャスターを務めた俵孝太郎氏が、フジ側を批判したりし始め、風向きが変わりつつある。
風向きは、ライブドア有利なのは、間違いないと思うので。

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